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エアーで回るけれど火を焚くと蒸気が上がらない

これは3つの原因があります。

1. バーナーの芯その本数と高さ…本数に関しては、組立マニュアルに全幅の信頼をおいてはなりません。というのも、バーナー芯の注文時の太さと、マニュアル作成時のそれは全く同じではありません。従って、指示された本数が入らない、又は、入れてもスカスカという事があります。要は、ホルダーに入れて芯を持っても、引力でホルダーがスコンと抜け落ちない程度の密度で、芯がストレートにホルダーに挿入されているかどうかです。また挿入前に、細くてまっすぐなドライバーなどで芯をよくしごき、一度アルコールに浸して乾燥させてから挿入しましょう。芯が堅く細くなるのでよりたくさんの本数を挿入できます。
2. オーバーフローが起こる=芯の高さが高すぎる 火が弱い=芯の高さが低すぎる 挿入後実際に火室に付ける前に火を燃やし、炎の具合を見て高さを調整しておくのも手でしょう。
3. 煙室の気密及び通風バルブ口の位置を確認します。煙室はCタイプや併用、ロコタイプのボイラーなどの燃焼に通風を要するボイラーの場合は、特に煙室部分の密閉、及び通風バルブが絶対に煙突の真下に、即ち通風ノズルの先は必ず煙突のセンターに位置していなければなりません。ペチコートの部分や煙室内壁を指していると、煙室内で空気がぐるぐる回り意味がありません。正しく通風が効く事で煙室の気圧が下がり、火室から煙室へ空気が引かれ(通風され)炎が完全燃焼するという理屈を覚えてください。